ディスクシステムで発売されたアドベンチャーゲームである。前後編と分かれての発売となったが、逆にそのタイムラグが「次はどんなことが明らかになるのだろう」とワクワクさせる作りだった。
物語は探偵見習いの主人公が記憶喪失となった場面から始まる。主人公が記憶喪失となっていることで、逆にプレイヤーがこの世界に入りこみやすい作りとなっている。主人公が記憶を失う前に残したメモから、主人公は旧家・綾城家を舞台に起きる陰鬱な事件を解決するために綾城家へ向かっていた途中であったことが判明する。それらの謎を解明していくうちに、主人公の出生にまで関わることになっていく。ミステリなのでネタバレは避けるが、主人公が自身の謎の出生を知ってなお、ラストは切なくも清々しいものとなっている。
残念ながらディスクシステムという媒体のため、現在では入手困難となっている。任天堂本社にディスクを郵送すれば、今でも書き換えを行ってくれるが、肝心のディスクがなくてはそれも出来ない。しかし、なんとかディスクを入手して、プレイしてほしい作品である。任天堂の名作アドベンチャーゲームの中でも、1,2を争う出来の名作なのだから。
(追記)
2004年、『消えた後継者』はFC版『うしろに立つ少女』と同様に「ファミコンミニ」で見事復刻された。また、2007年にはバーチャルコンソールに登場し、さらに気軽にプレイ出来るようになった。欲を言えば、『うしろに立つ少女』のようにリメイク版も出してほしいところである。
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