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Q「年をとると自然に病気の勢いが消えていくことはわかりましたが、それまでの治療をどうしたらよいのですか?」
A「病気の勢いには個人差が大きいので、一日尿蛋白量が0.5gを越えていたら必ず腎生検できちんと評価しましょう。病気の勢いを押さえる治療は、ステロイドとACE阻害薬の組み合わせが最も有効です。」
- IgA腎症の疾患活動性は、ステロイド
治療によってかなり押さえられるようになりました。
- とくに、半月体といって、病気の勢いがとても高いときに認められる病変は、ステロイド治療によってかなり確実に押さえ込むことができるようになりました。
- 半月体は、発病初期、つまり若いときほど高いことが多く(右図)、発見されたらなるべく早く病気を押さえ込んでしまうのが得策です。




- 最近、アンギオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)が、IgA腎症の尿蛋白を減少させることがわかってきました。この新しい薬によって、尿蛋白は30〜60%減少します。右図の人では、1回目の腎生検を行ったときには病気の勢いが強く、尿蛋白が2.0gくらいありました。
このときにはACE阻害薬を使っても尿蛋白は2%程度しか減らなかったのですが、ステロイド治療などによって勢いを押さえることができると、ACE阻害薬の効果が格段に高まることを私たちがはじめて指摘しました。ACE阻害薬は、もともと高血圧の薬として開発されましたが、糸球体の中のも毛細血管の圧力をおとすことによって、尿蛋白が減ることがわかってきました。しかし、この薬は病気を元から絶つ薬ではありません。ですから、ステロイドを併用すると、効果が発揮されやすいのです。
- 平成10年9月には、ACE阻害薬をさらに進化させたA-Uアンタゴニスト(萬有製薬のニューロタン)
が発売されました。これまでのACE阻害薬とまったく同等の尿蛋白を減らす効果をもっていますが、さらに良い点は、咳(せき)がでないこと、腎臓の働きを抑制する副作用が少ないという印象があります。この薬にも大きな期待が集まってきました。
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