アイクル2005年1月企画・その2
「嗚呼、懐かしの(?)大学生活」杯

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関連:使用された問題決勝戦の詳細ルール


企画の概要

大学生活を入学から卒業までクイズでシミュレーション。あなたは見事首席での卒業を果たせるでしょうか?

第1R(必修)「入学試験」=ペーパークイズ

基本ルール

普通の25問ペーパーで制限時間は15分。このラウンドに限り、ペーパーの点数はそのまま得点になりました。
当初は、近似値だけで順位付けをして得点に反映したかったのですが、たった1問で得点付けは不公平、と考え実施はしませんでした。

結果

最高得点は、23点(!)。獲得したのは、ちゅうさんでした。

企画者のひとりごと

15分はさすがに長かったです。今回の場合、明らかに10分(1問24秒)以下で良かったですね。あと、25問という問題数は結構手抜きでしたね(^^;

2Rは、4つのラウンドの中から各自好きなものを2つ選んで頂きました。また、このラウンドは、上位から
10→8→6→5→4→3→2→1→(以下、得点なし)
のようにポイントをつけ、1Rのペーパーの点に加算します。同点の場合は、平均値を取って処理しました(例:3位タイが3人いた時、各人に5ポイントずつ入る)。

第2R(選択)その1:「コンサート」=歌詞棒読みクイズ

基本ルール

ある歌の歌詞を読んでいき、途中でチャイムを鳴らした部分に曲名が含まれているので、それを当てる早押しクイズです。ただし、歌詞は歌い出しから読むとは限りません。また、曲の名前が複数回含まれる場合、その回数だけチャイムを鳴らします。
正答=+1、誤答=2問休み

例1(◆はチャイムを鳴らす部分=曲名です)

◆ 肥後さ 肥後どこさ 熊本さ
→あんたがたどこさ

例2

悲しそうな瞳で 見ているよ ◆ ◆ 子牛を載せて ◆ ◆ 荷馬車が揺れる
→ドナドナ

結果

やはりイントロに強い人がどんどん押してきました。さらには「読ませ押し」ならぬ「チャイム押させ押し」を成功させた強者も。

企画者のひとりごと

音楽系クイズの王道と言えば、やはりイントロクイズ。しかし、これには膨大な量の音源と曲選びの知識・センスが必要。そこで、私のように芸能/音楽が苦手な者でも作れる音楽クイズということで考えたのがこれでした。これなら安価に(笑)そこそこ面白いものが出来るかと思います。

もっとも、ジャンル、曲名、そしてアーティストを選ぶのがこの形式の大きな泣き所。歌詞の言葉が曲名に出てこないとか(例「チェリー」「fragile」)、題名が長いとか(例:「酒と泪と男と女」)がその典型的な例。あと、曲名に「II」とか(陽気なあの曲です)、副題とかが入ると(例:「〜時には起こせよムーブメント〜」)これも出しにくい。ジャンルで言うとアニソンなんかが結構厳しいです。逆にメッセージ性が強い歌(例:「贈る言葉」「世界に一つだけの花」)は作りやすいと感じました。

問題作成のポイントは、チャイム前後での歌詞の出し方をよく考えること(分かりやすいフレーズを故意に省いたり、2番の歌詞を持ってきたりするのも手です)と、題名部が歌詞に複数回入る曲(例:「ホネホネロック」「ら・ら・ら」)をうまく混ぜ合わせることでしょう。

第2R(選択)その2:「長旅」=3ジャンル連続制覇クイズ

基本ルール

問題を「自然」「社会」「人間」という3ジャンルに分け(ジャンル分けの基準は別ページにまとめました)、「自然25問→社会25問→人間25問」というように、あるジャンルをいっぺんに固めて出題します。参加者は、各ジャンルごとに最低1問、合計5問のノルマを設定します。もし、上記の問数の間にノルマを達成できなければそこで失格、以降のジャンルには参加できません。また、ノルマを達成した場合は、次のジャンルまでお休みです。

得点

各ジャンルでノルマ達成=勝ち抜けた問数、未達成=10面ダイスを2個振って出た目を2桁の数字に見立て、それに1を足す(どっちのサイコロが1の位/10の位になるかは事前に決めておきます)。これを3ジャンルについて合計し、少ない方からいい順位となる。

ノルマを自然2-社会2-人間1で設定し、ジャンル「自然」の12問目までに2問正解した場合、13〜25問目はお休み。次のジャンル「社会」で、25問終わるまでに0〜1問しか正解できなかった場合は失格。ジャンル「人間」のクイズには参加できない。
また、このときの得点は、「自然」は12点、「社会」「人間」はそれぞれサイコロで決定。

結果

今回の企画の中では一番ストイックな形式、普通に強い人が早めに勝ち抜ける展開になりました。また、「自然→社会→人間」の順で出したのですが、全員が失格することなく最後まで残りました。ただ、どのジャンルでも最後は数人でスルー連続。晒し者みたいにして申し訳なかったです。

あと忘れてはならないのが某女性会員さんのダイス運。10面ダイス2つの目は両方とも9!見事に(?)100点を獲得する羽目になってしまいました。

企画者のひとりごと

本文にも書きましたが、そのジャンルが苦手な人の場合、一人で延々と問題を聞き続けなければならず辛い面があったかと思います。また、(今回は発動しませんでしたが)失格=即永久追放ではなく、アップダウン風の復活ルールがあってもいいかも知れません(スルー問題正解で、得点0での復活;何回でも可能)。

第2R(選択)その3:「語学研修」=似たものワードクイズ+英語アンサークイズ

このラウンドは、「似たものワード(8問)→英語アンサー(8問)→似たものワード(8問)→英語アンサー(8問)」というように、2種類のクイズを組み合わせて合計32問行いました。

似たものワードクイズ:基本ルール

正解+1,誤答は-1。但し次の追加ルールがあります。想像力が試されます。

似たものワードクイズ:例

例:ギガ→DIGA(ディーガ)→大宮アルディージャ→アルジャジーラ

例:上記「アルジャジーラ」の場合:
1996年、カタールの首都ドーハにおいて設立された、「中東のCNN」とも言われる、イラク戦争で有名になった/放送メディアと言えば何でしょう?
この場合、「放送メディアといえば何でしょう?」と読み、その後数秒の時間をおいて「問題・1996年〜」と読む。回答者は、「問題・」と言い終わった瞬間から押して良い。

結果

繋ぎが苦しい部分で誤答を誘発させてしまった部分が散見されました(本当にすみません)。逆に、前半を全く読んでないのに正答!というケースもあり(上記の「アルジャジーラ」もそう)、この辺は目論見通りだったと思います。

企画者のひとりごと

問題を作成している時に「アルディージャを出すとして、ついでにアルジャジーラも問題にしてしまえ→どうせなら似た単語を寄せ集めて一本の企画にしてしまえ」と考えたのがこの企画の始まりです。このアイディアに、昔やった「問題文末を先読みするクイズ」を組み合わせて現在の形になりました...ちょうどどんな企画を持ってくるか(そしてそれをいかに大学生活上のイベントにこじつけるか)悩んでいた時期のことです。

なお、どんな単語を持ってくるか、これがこのクイズの命です。また、単語のつながりをよく検討すると同時に、似たような単語が他にないかチェックしておくと良かったか、というのが感想です。

英語アンサークイズ:基本ルール

日本語で問題を読みますが、回答者は答えを英語で言わなければなりません。正解+1,誤答(英語的な誤答含む;例:「ナイター」)は-1。語彙力が試されます。

結果

いくつか罠は張っていたのですが、ほとんど交わされてしまいました。唯一、「sodium(日本ではナトリウム)」に引っかかってしまったていくわんさん、ご愁傷様でした。

企画者のひとりごと

こっちも単語の仕込みが重要です。特に「日本語ではよく使うけど、学習英語的にはマイナー」「日本語でカタカナ書きするけど英語では違う」というような引っかけを持ってくると良いでしょう。

ちなみに、8問ずつ4つに分けていた理由は、単純に「似たものワードクイズは長いほど作る側が苦しくなる→8問で止める代わりに2セット用意した」というものだったので、「セットが変わって英語クイズになっても答えを連想してたりしてました」(掲示板から引用させて頂きました)という、企画者自身が予想もしていなかった現象が起こりました(^^;

第2R(選択)その4:「宴会」=フードバトル

基本ルール

30問限定の、通常の早押しクイズ。同点の場合、誤答数で決着。
正解=+1,うまい棒を1本食べ切るまで早押しへの参加不能。
お手つき、誤答=うまい棒を2本食べ切るまで早押しへの参加不能。

結果

本数はかなりの余裕を見ていたはずなのですが、あれよあれよという間に全部なくなってしまいました。なんか「食べたいからとりあえず押しとこ」とか聞こえたような気がするんですが(爆)。まあ「宴会」ですし、正誤関係なく楽しんで頂けたならそれでいいかと。

企画者のひとりごと

いろいろな味のうまい棒をそろえるのは結構大変でした。あと、クイズの準備中「自分が食べたい」という誘惑に...完敗してしまいました;たぶん買った数の3割くらいは私の胃袋へと消えていったはずです(笑)。

このクイズの場合、出題者はてきぱきと次の問題に進んでいくことが求められるでしょう。さもないと、うまい棒を食べる意味が半減してしまいます。

第3R(必修):「追試」=3択サドンデスクイズ

基本ルール

普通の3択クイズ(20問限定)。ただし、次の条件のどちらかに引っかかると失格になります。

得点

(回答できた問題数-2)です。つまり、2問(ストレートで失格)だと0点、逆に最後まで生き残ると18点です。この得点を2Rまでのポイントにそのまま加算し、上位6人を決勝進出としました。

結果

他のラウンドもそうなのですが、本来ならここで「こんな逆転劇があった」とか書きたかったんですが...せめて録音する/デジカメでラウンド終了時の成績を撮るなどしておけば良かったと今更ながら後悔です。

企画者のひとりごと

この形式の弱点は「どんどん参加人数が減っていく=クイズを『全員で楽しむ』という点を重視すると、あまり良い形式ではない」こと(なんかこの日の企画、そんなクイズが多いな)。下のようにしても良かったも知れませんね。

第4R(決勝):「卒業試験」=教養制覇クイズ

基本ルール

いわゆる「5ジャンル制覇」のアレンジ型です。ただし、ジャンル制覇には早押しに答え、かつ多答である一定以上の成績を残すことが必要です。この辺りのルールは別にまとめました

結果

プラムさんが後半にチャージをかけてみごとに優勝を遂げました。優勝賞品...いや、首席卒業の記念品は、企画名にちなんで「笑いの文化人講座 Remix1・お笑い!学校の事件簿(ホットカプセル発行)」でした。

企画者のひとりごと

ちなみにこの「笑いの文化人講座」、いちローカル誌の「タウン情報かがわ」の投稿企画(既に終了)ながら、何と宝島社の「VOW」の元にもなったとも言われるモノです。出版元からインターネット経由で注文可能なので、興味がおありなら読んでみるといいでしょう(現在出ているのは1〜25巻+Remix1巻ですが、個人的には2〜7巻あたりがオススメ)。

最後に、ここまでの稚拙な文章を(もうちょっと個人の活躍や記録に焦点を当てたかったのですが)最後まで読んでくださった方がいるなら...ありがとうございました。また、この日の企画に最後までつきあってくださった参加者の皆様、本当にありがとうございました m(__)m


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