明鏡止水。
そこには日本がありました。
アメリカ人が日本人に教えてくれた日本の美。様式。魂。ブシドー。
そう、そこには確かに今の日本に失われた日本の美が存在していました。
巨額の制作費。200億。
そんな数字に頼らない魂が存在し、教えてくれ、魅せてくれました。
信忠(のぶただ)。廃刀令のさなか、憲兵に刀を差し出せ!髷を切れ!と無数の銃口を身に受けながらも動じず迷いもなし。しかし多勢に捕らえられ髷を切られた信忠はその屈辱に泣きます。スクリーンを見ていた俺の目から一筋の涙が零れました。
ええ、、。
泣きました。
信忠の最後も見事でした。
渡辺兼。見事でした。
トムクルーズ。見事でした。
真田広之。見事でした。
小雪。見事でした。
脇を固める役者方々。見事でした。
スタッフの皆々様方。見事でした。
とても良い映画に出会えて幸せでした。
最後の侍。
確かにそこに偽り無く存在し魅せてくれました。